オンライン面接で聞かれる質問は、完全に当てることはできません。ただし、求人票、企業情報、面接の段階、提出書類を確認すると、質問の候補をかなり絞れます。
特に、自己紹介・志望動機・職務経験・応募先で生かせる強み・退職理由などは、オンライン面接でも準備しておきたい基本質問です。オンライン特有の通信環境や画面越しの伝わり方にも対策しておくと、落ち着いて答えやすくなります。
オンライン面接の質問を予想する基本の考え方
質問は、面接官が「この仕事を任せられるか」「長く働けそうか」「会社との希望が合っているか」を確認するために作られます。そのため、求人情報と自分の応募書類を照らし合わせると予想しやすくなります。
まず、次の3つを確認してください。
- 求人票に書かれている仕事内容と必要な経験
- 企業が扱う商品・サービスや、募集している職種の特徴
- 履歴書や職務経歴書に書いた経験、実績、転職理由
たとえば、求人票に「顧客との調整力」が書かれていれば、「意見が合わない相手とどのように調整したか」という質問が考えられます。「未経験歓迎」と書かれている場合は、経験の不足を補うために何を学んでいるか、なぜその仕事を選んだのかを聞かれる可能性があります。
求人票から予想できる質問
求人票の表現を質問に置き換えると、応募先に合わせた回答を準備できます。
| 求人票にある内容 | 予想できる質問 |
|---|---|
| チームワークを重視 | チームで協力して成果を出した経験を教えてください |
| 顧客対応が中心 | 難しい要望を受けたとき、どのように対応しましたか |
| 主体性を求める | 自分から課題を見つけて行動した経験はありますか |
| 複数の業務を担当 | 仕事の優先順位をどのように決めますか |
| 未経験歓迎 | 未経験の仕事に向けて、どのような準備をしていますか |
| マネジメント経験を重視 | 部下やメンバーをどのように支援してきましたか |
求人票の「必須条件」は、経験やスキルを確認する質問につながりやすい項目です。「歓迎条件」は、該当する場合に具体例を話せるようにし、該当しない場合は代わりに生かせる経験を整理しておきます。
オンライン面接で聞かれやすい基本質問
オンラインか対面かにかかわらず、次の質問は準備しておくと安心です。回答は丸暗記せず、要点を箇条書きで整理しましょう。
自己紹介をしてください
氏名、これまでの仕事や学業、応募先で生かせる経験を簡潔に伝えます。長く話しすぎず、1分程度を目安に要点をまとめると、その後の質問につながりやすくなります。
志望動機を教えてください
「なぜその業界なのか」「なぜその企業なのか」「入社後に何ができるのか」の順に整理すると、応募先との関係が伝わります。企業の特徴を並べるだけでなく、自分の経験や希望と結び付けてください。
これまでの経験を教えてください
応募する仕事に関係する経験を中心に、担当したこと、工夫したこと、結果の順で説明します。実績を示す場合は、人数、期間、件数など、確認できる具体的な数字を使うと内容が伝わりやすくなります。
あなたの強みと弱みは何ですか
強みは、応募先の仕事でどう生かせるかまで説明します。弱みは、単に短所を述べるのではなく、現在どのように改善しているかを加えることが大切です。
退職理由や転職理由を教えてください
前の勤務先への不満だけにならないよう、これまでの経験を踏まえて、次の仕事で実現したいことを説明します。事実と異なる理由を作るのではなく、否定的な内容も今後の希望につなげて伝えます。
入社後にしたいことは何ですか
求人票に書かれた仕事内容と、自分の経験・学びたいことを結び付けます。入社直後にできることと、将来的に目指すことを分けると、現実的な回答になります。
最後に質問はありますか
面接の最後に質問を求められることがあります。仕事内容や入社後の期待、配属先の進め方など、応募先への関心が伝わる質問を2〜3個用意しておきましょう。
応募書類から追加質問を予想する
面接官は、履歴書や職務経歴書に書かれた内容を詳しく確認することがあります。書類を提出したら、各項目について「なぜそうしたのか」「自分は何を担当したのか」「結果はどうだったのか」を説明できるようにしてください。
特に、次の項目は追加質問を作りやすい部分です。
- 実績の数字や受賞歴
- 短期間で退職した勤務先
- 職歴の空白期間
- 複数の転職や異業種への転職
- 保有資格と応募職種の関係
- 「リーダー」「改善」「効率化」など、具体的な説明が必要な表現
たとえば「業務を効率化した」と書いた場合は、「何が課題だったのか」「どのような方法を使ったのか」「どのような変化があったのか」を説明できるようにします。自分が直接担当していない成果を、本人の実績のように話さないことも重要です。
面接の段階ごとに質問を予想する
一次面接、二次面接、最終面接では、確認されやすい内容が異なる場合があります。ただし、企業や担当者によって進め方は違うため、以下は予想の目安として使ってください。
一次面接で予想される質問
一次面接では、応募条件との一致、基本的な経験、受け答えの内容などを確認する質問が中心になりやすいと考えられます。
- 簡単な自己紹介をしてください
- 志望動機を教えてください
- これまでどのような仕事をしてきましたか
- 求人内容のうち、どの業務に関心がありますか
- 勤務条件に問題はありませんか
二次面接で予想される質問
二次面接では、具体的な業務の進め方や、これまでの行動について深掘りされることがあります。
- 仕事上の課題をどのように解決しましたか
- 周囲と意見が合わなかったとき、どう対応しましたか
- 失敗した経験と、その後の改善を教えてください
- 当社の仕事で生かせる経験は何ですか
- 入社後に身に付けたいスキルは何ですか
最終面接で予想される質問
最終面接では、入社意欲、会社との方向性、将来の働き方などを確認されることがあります。経営者や責任者が担当する場合もありますが、面接の進め方は企業によって異なります。
- なぜこの会社で働きたいのですか
- 他社ではなく当社を選ぶ理由は何ですか
- 入社した場合、どのように貢献したいですか
- 将来どのような仕事をしたいですか
- 入社意思や選考状況を教えてください
オンライン面接ならではの質問と確認事項
オンライン面接では、通常の質問に加えて、勤務場所や通信環境に関する確認が入ることがあります。特に在宅勤務を含む求人では、働く場所、通信環境、業務時間中の連絡方法などを聞かれる可能性があります。
- 自宅に安定した通信環境はありますか
- 業務に集中できる作業場所を確保できますか
- オンラインでのチーム連絡や会議の経験はありますか
- 在宅勤務時にどのように報告・連絡・相談を行いますか
- 使用したことのあるオンライン会議ツールはありますか
これらは企業の勤務形態や募集条件によって異なります。求人票に記載がない内容は、不要だと決めつけず、面接案内や企業への連絡事項で確認できる範囲を確認してください。
予想質問への回答を準備する手順
質問を思いつくだけでなく、実際に声に出して答えられる状態にすることが大切です。次の順番で準備すると、応募先に合わせて整理できます。
- 求人票の条件を抜き出す。仕事内容、必要な経験、歓迎されるスキル、勤務形態を箇条書きにします。
- 質問に置き換える。「この経験はあるか」「どのように対応したか」「入社後に生かせるか」という形に変換します。
- 自分の経験を3〜5個選ぶ。成果だけでなく、課題、行動、結果、学んだことが説明できる経験を選びます。
- 回答の要点を整理する。結論、理由や状況、具体例、応募先での生かし方の順にまとめます。
- 声に出して練習する。画面を見ながら話し、1つの回答が長くなりすぎていないか確認します。
- 追加質問を考える。回答の中にある数字、役割、工夫した点について、「なぜ」「どのように」と聞かれた場合の答えを用意します。
回答を一字一句暗記すると、質問の言い方が変わったときに答えにくくなることがあります。文章全体ではなく、最初に伝える結論と具体例の要点を覚えておきましょう。
オンライン面接で答えやすくする準備
オンライン面接では、話す内容だけでなく、画面越しに聞き取りやすく見せる準備も必要です。面接前に、次の点を確認してください。
- 指定されたURLやアプリで接続できるか
- カメラ、マイク、イヤホンが使えるか
- 顔が暗くならない照明になっているか
- 背景に面接と関係のない物が映り込んでいないか
- 通知音や周囲の話し声が入らないか
- 表示名やアカウント名が適切になっているか
- 面接案内に書かれた開始時刻とタイムゾーンを確認したか
接続トラブルが起きたときの連絡先や連絡方法も、面接案内で確認しておきます。通信が切れた場合に備え、担当者の連絡先が分からないまま面接を始めないようにしてください。
予想外の質問をされたときの答え方
想定していない質問には、すぐに完璧な回答をしようとせず、質問の意図を確認してから答えても問題ありません。「少し考える時間をいただけますか」と伝えたり、「ご質問は、入社後の業務への取り組み方についてでしょうか」と聞き返したりできます。
答えが分からない内容は、知ったふりをしないことが大切です。経験がない場合は、「現時点では経験がありませんが、これまでに似た業務で経験したことはあります」と、関連する経験や今後の学び方を説明します。
オンライン面接の質問予想で大切なこと
オンライン面接の質問は、求人票・企業情報・応募書類・面接の段階から予想します。まず基本質問を準備し、その後に応募先特有の条件や自分の職歴から追加質問を作ると、効率よく対策できます。
最初に行うことは、求人票の仕事内容と必須条件を紙やメモに書き出し、それぞれを「どの経験で応えられるか」「どんな質問になりそうか」に置き換えることです。質問を完全に当てるのではなく、どの聞かれ方でも経験と考えを説明できる状態を目指しましょう。







