リモート転職を目指す第二新卒の職種の選び方は?

リモート転職を目指す第二新卒の職種の選び方は?

リモート転職を目指す第二新卒は、職種名だけでなく、未経験から成果を示しやすいか、オンラインで業務を進めやすいか、研修や引き継ぎを受けられるかで選ぶことが大切です。

候補になりやすいのは、ITエンジニア、Webマーケティング、インサイドセールス、カスタマーサクセス、Webライターなどです。ただし、第二新卒向け求人でもリモート勤務の範囲は企業ごとに異なるため、求人票で「フルリモート」なのか「週に数回出社」なのかを確認してください。

第二新卒がリモート転職の職種を選ぶ基準

職種を選ぶときは、次の4点を同時に確認します。リモート勤務ができるだけでなく、入社後に仕事を覚えて成果を出せる環境かどうかが重要です。

  • 業務をオンラインで完結しやすいか
  • 未経験・経験が浅い人向けの教育があるか
  • 前職の経験を活かせるか
  • 将来も使えるスキルが身につくか

たとえば、リモート可能と書かれていても、入社直後は出社研修が必要な場合があります。また、「在宅勤務可」が月数回の利用を意味することもあるため、働く場所だけでなく適用時期と頻度まで確認しましょう。

リモート転職を目指す第二新卒に向く職種

ここで挙げる職種は、すべての求人でリモート勤務ができるという意味ではありません。オンラインで進めやすい業務が比較的多く、第二新卒が経験を積みやすい可能性がある職種です。

職種 主な業務 向いている人 確認したい条件
ITエンジニア・Web開発 システム開発、保守、テストなど 学習を継続できる人、論理的に考えるのが得意な人 研修内容、使用技術、質問方法、実務に入るまでの期間
Webマーケティング 広告運用、アクセス解析、SNS運用など 数字を見て改善することが好きな人 担当範囲、分析ツール、育成体制、成果の評価方法
インサイドセールス 電話やオンライン商談の設定、顧客への情報提供など 会話が得意で、目標に向けて行動を続けられる人 電話・商談の割合、目標設定、使用する営業ツール
カスタマーサクセス 導入支援、利用方法の案内、継続支援など 相手の課題を聞き、解決まで支援したい人 問い合わせ対応との違い、担当顧客数、オンライン支援の範囲
Webライター・コンテンツ制作 記事作成、編集、企画、進行管理など 文章を書くことが好きで、情報を整理できる人 正社員か業務委託か、編集体制、評価基準、記事分野
バックオフィス 人事、経理、営業事務、総務など 正確な作業や調整が得意な人 紙の書類や出社業務の有無、使用システム、担当範囲

ITエンジニア・Web開発

ITエンジニアは、パソコン上で開発やテストを進める業務が多く、リモート勤務の候補になりやすい職種です。ただし、未経験者向け求人の中には、研修後の配属先や担当業務が明確でないものもあります。

選ぶときは「未経験歓迎」という言葉だけでなく、研修で何を学ぶのか、どのような開発案件に配属される可能性があるのかを確認してください。プログラミング学習を続けられる人や、分からないことを整理して質問できる人に向いています。

Webマーケティング

Webマーケティングは、広告、検索流入、SNS、メールなどを使って、商品やサービスへの訪問や申込みを増やす仕事です。データ分析や資料作成など、オンラインで進めやすい業務があります。

一方で、会社によって担当範囲が大きく異なります。広告運用を担当するのか、記事制作やSNS投稿が中心なのか、営業に近い業務なのかを確認しましょう。前職で数字を使った改善、顧客理解、文章作成をしていた人は経験を結び付けやすい職種です。

インサイドセールス

インサイドセールスは、電話やメール、オンライン会議などで見込み顧客に連絡し、商談の機会をつくる仕事です。営業職の中でも訪問が必要ない求人があり、リモート勤務の候補になります。

ただし、電話対応が中心の仕事もあれば、顧客の課題を聞いて提案まで行う仕事もあります。求人を見るときは、電話件数だけでなく、対象顧客、営業目標、商談担当との分担を確認してください。

カスタマーサクセス

カスタマーサクセスは、サービスを導入した顧客が目的を達成できるよう、使い方の案内や活用支援を行う職種です。オンライン会議やチャットで顧客を支援する業務が多い求人もあります。

問い合わせに答えるだけでなく、利用状況を確認して改善を提案する場合もあります。接客、営業、問い合わせ対応などの経験がある人は、相手の状況を聞いて案内した経験をアピールしやすいでしょう。

バックオフィス

人事、経理、営業事務などのバックオフィスも、クラウドシステムを使ってリモートで進められる場合があります。正確な入力、スケジュール管理、社内外との調整が得意な人に向いています。

ただし、書類の保管、押印、郵便物の対応など、出社が必要な業務が残っていることもあります。応募前に「在宅で担当できる業務」と「出社が必要な業務」を分けて確認してください。

前職の経験から職種を絞る方法

第二新卒の場合、経験年数が短くても、前職で身につけた行動や工夫を次の職種に結び付けられます。まず、職種名ではなく、実際に行っていた仕事を書き出しましょう。

  • 顧客の話を聞き、要望を整理していた
  • 目標や件数を管理していた
  • ミスを減らすために手順を改善していた
  • 資料や文章を作成していた
  • 社内の複数部署と調整していた
  • 新しいツールや業務を覚えて使っていた

たとえば、接客経験はカスタマーサクセスやインサイドセールス、営業事務の経験はバックオフィスや業務改善、文章作成の経験はコンテンツ制作やWebマーケティングに結び付けられます。

これは「前職と同じ職種にしか応募できない」という意味ではありません。どのような課題に対して、何を考え、どのような行動をしたかを説明できる職種を選ぶと、未経験分野でも応募理由を作りやすくなります。

求人票で確認するリモート勤務の条件

「リモート可」「在宅勤務可」という表記だけでは、働き方の実態まで分からないことがあります。応募前または面接時に、次の項目を具体的に確認してください。

  • フルリモートか、出社と在宅を組み合わせる働き方か
  • 在宅勤務は入社直後から可能か
  • 研修期間は出社が必要か
  • 出社する場合の頻度と勤務地はどこか
  • 居住地に関する条件があるか
  • パソコンやモニターなどの業務環境が用意されるか
  • チャット、オンライン会議、勤怠管理など何を使うか
  • 分からないことを質問する方法や時間が決まっているか

特に第二新卒や未経験者は、業務を覚えるまでの支援体制が重要です。リモート勤務の可否だけでなく、上司との面談頻度、質問への回答方法、マニュアルの有無も確認しましょう。

第二新卒が避けずに確認したい職種選びの注意点

リモート勤務を優先しすぎると、仕事内容や教育体制が自分に合わない求人を選ぶことがあります。次のような点は、応募前に求人票や面接で確認が必要です。

「未経験歓迎」だけで判断しない

未経験歓迎でも、実際の業務が希望する職種と異なる場合があります。たとえば、ITエンジニアを希望していても、研修後に開発ではなく問い合わせ対応や事務業務を担当する可能性があります。

研修後の仕事内容、配属の決まり方、使用するツールや技術を確認し、希望と違う場合の説明があるかを見ます。

フルリモートに限定しすぎない

実務経験が浅い段階では、最初から完全在宅の求人だけに絞ると、教育や相談の機会が限られる場合があります。週に数回の出社や、一定期間の出社研修を含めると、選択肢を広げられる可能性があります。

ただし、通勤できる地域や家庭の事情によって条件は変わります。自分が許容できる出社頻度を先に決めてから求人を探すと、判断しやすくなります。

業務委託と正社員を区別する

「在宅」「リモート」と書かれていても、正社員ではなく業務委託や契約単位の仕事が含まれることがあります。雇用形態、給与の支払い方、社会保険、契約期間を確認してください。

安定した雇用を優先するなら、正社員や契約社員など、自分が希望する雇用形態に絞って探す必要があります。

リモート転職の職種を決める手順

職種がまだ決まっていない場合は、次の順番で候補を絞ると、リモート勤務だけを基準にしたミスマッチを防ぎやすくなります。

  1. 許容できる出社頻度を決める。完全在宅、月数回、週に数回など、自分が通勤できる条件を整理します。
  2. 前職で行った業務を5つ程度書き出す。顧客対応、数値管理、資料作成、調整など、行動単位で整理します。
  3. 興味のある職種を2〜3種類に絞る。仕事内容、必要なスキル、未経験者向けの教育内容を比べます。
  4. 求人票で仕事内容とリモート条件を確認する。雇用形態、勤務地、出社頻度、研修、配属後の業務を確認します。
  5. 応募書類で経験と志望職種のつながりを説明する。前職の経験が応募先でどう役立つかを、具体的な行動で示します。
  6. 面接で入社後の働き方を質問する。研修期間、質問方法、1日の業務、評価方法を確認します。

候補を比較するときは、「リモートのしやすさ」だけでなく、「仕事内容への関心」「入社後の教育」「前職経験との接点」「将来身につくスキル」をそれぞれ5点満点で評価すると、条件を整理しやすくなります。

迷ったときの職種の選び方

人と話すことが得意なら、インサイドセールスやカスタマーサクセスが候補になります。数字を見て改善することが好きなら、WebマーケティングやITエンジニア、正確な処理や調整が得意ならバックオフィスが候補です。

まだ得意分野が分からない場合は、仕事内容より先に「どのような働き方なら続けられるか」を考えます。人と話す時間、集中作業の時間、出社頻度、学習に使える時間を整理すると、職種の候補を絞りやすくなります。

最初に行うことは、希望するリモート勤務の条件と、前職で身につけた行動を書き出すことです。そのうえで、ITエンジニア、Webマーケティング、インサイドセールス、カスタマーサクセス、バックオフィスなどを仕事内容と教育体制で比較してください。